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  • 執筆者の写真yoko

違法回収業者に注意してください

更新日:2018年10月11日

最近、藤枝市内でも軽トラックで巡回しながら大音量のスピーカーで「無料で廃品回収いたします」とうたう業者を見かける、と社長が昼礼で喚起していました。

私も前にはよく近所を周る怪しい軽トラックをよく見かけていましたが、最近また出てきているようです。



ゴミのことに知識がない当時は、「無料で回収してくれるのは便利だな」と思ったものですが、ここで働き始め少しでもゴミの回収や処理についての知識が備わってくると、「そんなうまい話はないし、無料でなんでも回収するのはおかしい」と分かるようになりました。

一般の方からするとよく聞く「一般廃棄物」と「産業廃棄物」の違いは分かる方のほうが少なく、「産廃と古物商の許可持ってます!」と言われると安心してしまうことが多いと思います。


一般家庭のゴミを回収するには、一般廃棄物収集運搬業許可(一般家庭のゴミを回収し、運搬していいという旨の許可)が必要となり、産業廃棄物・古物商の許可があろうが、一般家庭のゴミを回収していいことには関係ありません

産業廃棄物・古物商の許可は比較的取得しやすい許可なのですが、市町村からもらう一般廃棄物の許可に関しては、今後新規に一般廃棄物許可がおりることはないだろうと言われているくらい取得が難しいのです。

ちなみに「産業廃棄物」というのは事業活動に伴って生じた廃棄物( (例)工場などで製品を作った際に出る廃棄物)のことを指し、20品目が産廃として定められており、その20品目以外のゴミが一般廃棄物となります。一廃と産廃はまったくの別物です

私も書いていてわからなくなってしまうほどです。

そこにつけ込み、"産廃許可のみ”をうたってきます。


違法業者はもちろんのこと、廃棄物を排出した本人にも責任があります。

廃棄物などを処分するにはどうしてもお金がかかってきてしまいます。どんなものでも無料で!といううたい文句を見ると、とても怖いなあと感じます。

無料で廃品回収したうえで適正に処理する業者がいたとしたら、その業者がすべて処分代を負担していることになります。高い処分代をもらったうえで適正な処理をせず、不法投棄している場合もあります。

無料なら・・・と声をかけたら、「運搬料がかかる」と言われたり、ものすごく高い料金で回収されてしまったり、脅されたりなどといったケースも多いです。

空き地にのぼり旗が立っていて、なんでも置いて行っていいというタイプの無料廃品回収も違法の場合がほとんどなので利用しないようにしてください。


一番確実で安心なのは、お住いの市の市役所などに問い合わせ、どこに頼めばいいか・どう処理したらいいかわからないことを質問されるのが良いかもしれません。

そうすれば適正処理をしている業者を紹介してくれます。


【資料】

・違法な不用品回収業者に注意!:静岡市 http://www.city.shizuoka.jp/283_000026.html

・環境省 廃家電や粗大ごみの処分に「無許可」の回収業者を利用しないでください!

https://www.env.go.jp/recycle/kaden/tv-recycle/qa.html

・志太広域事務組合 ごみの処理

http://www.shida.or.jp/garbage/an_jigyou.html


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わたしもまだ廃棄物に関して勉強中なのですが、「廃棄物」の種類によって処理方法や許可範囲が細かく変わるので難しく奥深い業種だなあと感じています。

いつもの事務仕事ではなく、実際にトラックに乗せてもらい助手をさせてもらってはじめて現場で動く際の注意点や大変さ・危険さが分かったり、ビン・缶・ペットボトル等を手作業で袋から取り出し分別する作業をして分別の重要さが身に沁みることもあります。

今後、仕事の中で色々学んでいけたらと思います。

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